日本航空再建について 100108

行政書士 早川義裕 **************************
【行政書士早川義裕 事務所紹介】   日本人の相続はもちろん、 国際相続(渉外相続・外国人の相続)に関する
   遺言書作成 から 相続財産分割 までのお手伝い。 
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かつては日本を代表するFlag carrier として、世界の空を飛びまわっていた日本航空(JJAL)。

戦後の経済復興に伴って、多くの商社マンや海外に留学する若者たちを、そして、近年はレジャー客を運び、さらには私たち行政書士も海外の顧客や近年増加している国際相続(渉外相続)の際の打ち合わせの際に利用しているJALもいまや尾羽が枯れ果てた状態にあります。

その再建に向けて、「事前調整法的整理」という手法で救済しようとしています。

この方法は、融資している金融機関とその債権カット調整をしたあとで、公的資金を投入して企業再生をしていこうというものです。

この不景気な世の中で、中小零細企業や個人が借金(借入金)を払えなくなるとサーバイサーという債権回収業者に売却されて、抵当権設定のされている不動産は容赦なく競売にかけられてしまいます。

ここにはまったく雲泥の取り扱いの差があります。

先日もTV報道で、あるサラリーマンが職を失い、結果としてローンが払えなくなって、ついに裁判所から競売決定の通知を受取り、今後の住まいをどうしようかといったことが放映されていました。

大企業なら救ってくれるのか。零細業者や個人では救ってもらえないのか。

一面だけを見て解決する問題ではありませんが、企業の救済ということではなく、Flag carrierに関するしっかりとした政策を持たなければなりません。

日本は昔から言われているように、貿易立国によって成り立っている国家ですから。